民衆の鼓動―韓国美術のリアリズム1945-2005
民衆の鼓動―韓国美術のリアリズム1945-2005/府中市美術館/\600
図録/\2000(図録は迷ったけど買って良かった。結構重くて持ち帰るのに難儀しましたが。)
去年の秋、福岡にサンハウスを見に行ったついでに福岡アジア美術館に行きました。
その時にこの展覧会のチラシが置かれていて「わー、見たいな~。関東に来ないかな~」…と思いつつ、すっかり忘れていました。(まぁそんなもんでしょ)
で、地下鉄の広告で府中市立美術館に来ていた事を知り喜び勇んで行って参りました。
府中、遠いよ。駅から歩いて行こうと思ったんだけども~この暑さでしょ?歩けないよ。死んじゃうよ。
幸い、駅から街の巡回バスにうまい事乗れて良かった。
シン・ハクチョル(このポスターの作家)のハイパーリアリズムは何回見ても圧倒的なパワーを感じたし、1950年代の町を撮影した写真は戦争と平和が交差して不安な気持ちがすごく伝わって来た。
ホン・ソンダムの『5.18連作』は光州事件を時系列に描いた木版画の約50点の作品なんだけど残念ながら今回は3点のみの展示。
もしソウルの現代美術館にあるんだったら絶対見に行きたい!!
(市街地からちょっと遠いけどね)
サヌリムの『青春』の歌詞を錠剤でカンバスに貼付けた作品はいかにも‘現代芸術’という感じがしたし。
それと、ミックスライスという作家のグループが作った『ごちゃまぜ言語』という映像が面白かった。韓国に移住した労働者から聞き取った「よく韓国で使う・聞く言葉」である「国はどこだ?」とか「工場長」とかをつなぎ合わせた歌詞をアコギとボンゴで歌ってるんだけどちょっと笑ったのは「パルリ(早く・急げ)」がどうも一番多い様子。確かにね~。どこでもパリパリ言ってるもんな~。
オ・ユンは抑圧された社会を描いた作品はいらだちと悲しみが溢れているのに、伝統的な行事をテーマにした木版画は本当に可愛らしくて逆に涙が出そうになった。特に穏やかな表情の『お婆さん』とユーモラスな動きの『剣歌』は家に飾りたい!!
ちょっと残念だったのはコルゲクリム(掛け絵)がすごく少なかった事。実はこれが見たくてわざわざ出かけて行ったのですよ。
※アピールの為に大きな布にスローガンやイラストを描いたもの。デモや民衆運動のときに使われる事もある。
展示場所は主に屋外。そもそも書かれた意味は抗議や意義を伝えるためものであって、絵を描く事がテーマではないから使っているうちに汚れちゃったり、使い終わったら捨てちゃったりするんじゃないかな?
それに極端に大きいものもあるから屋内に展示するのは無理があるのかも。
もうちょっと数が多いと思い込んでいたので残念。
最後にモニターでずーっと流してたんだけどあのビデオが欲しい!!

