『ジャージの二人』
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お互いに悩みを抱えている父と息子の夏休み。
親子だから、それもずっと一緒に生活していない親子だから、母親と娘じゃなくて、父親と息子だから遠慮だったり、気恥ずかしさだったり、不安だったり…そういう思いで本当の事が言えない、言いたくない、言ってもしょうがない、言ったら悪い気がする…そんな関係の二人。
お互いの動く音と夏の虫の声、たまに聞こえる父の暇つぶしのゲームの音。相手はそばにいるけれど、いるんだけれど自分の事をもう一度見つめ直している二人。
客観的に見ても自己分析をしても、離婚をするのが妥当な解決なのにジャッジを下ろせない息子がボタンを押せない自分をもう一度見直して未来を見据えて行く姿のエンディングは作品のイメージをきちんと理解していたと思いました。
鮎川さんの演技はいい意味で‘シーナ&ロケッツのギタリスト’に見えず、ちゃんと‘主人公のお父さん’にしか見えませんでした。
親子のキーワードになる「…なんか…こ~…」っていう台詞は3人の中で一番自然でした。
噂には聞いていたけど角川シネマってホントに狭い!!
でも画像とか音は悪くなかったので安心。
しか~し、何度も何度もものすごくわざとらしい笑い声を立てていた人がいたので興ざめしました。
もうさ「こんなマニアックな部分で笑うオレってすごいでしょ?」ってアピールはいらないからさ。