Flower&Needle

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わたなべまさこ先生の作品が素晴らしいな!と思う話

一番最初にわたなべまさこ先生の作品に触れたのは小学校低学年の時に読んだ『ガラスの城』でした。
この作品は姉妹の取り違えを発端に、自分の地位を守るためには残酷な手段も厭わなくなる恐ろしさ、そのおこぼれに少しでも預かろうとした人々が次々に自滅する惨めさ、貧しくとも誠実な尊く気高い心の美しさ、そして最終的には裁きを受けながらも許されるという神の領域とも言えるエンディングと、ストーリーや人物設定等、今読んでも十分に通用するグランドロマン作品だと思います。
ただ、自分は単行本になったもの……それも下記画像の、表紙が実写になっている集英社漫画文庫版……を読んでいたので、先生のカラー画像の美しさがわかったのはここ最近のような気がします。

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今回、『わたなべまさこ名作セレクション~花と洋館とファッションと~』、『総特集 わたなべまさこ 90歳、今なお愛を描く』と二冊同時に書籍が発売されました。

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わたなべまさこ名作セレクション~花と洋館とファッションと~』には、1965年にりぼんで連載されていた『花の館』の全13話+カラー表紙+冒頭カラー原稿に加え、『花の館』のプレ作品『小さなレディ』、破産目前の大富豪がメイドを自分の娘と偽り社交界へデビューさせようとするラブコメディ『お嬢さまお手をどうぞ』、秘密裏に人類研究所で天才児に育てられた捨て子・ミチルとそれをスクープしようとする新聞記者の家族愛を描いた『まいごのミチル』が収録されています。
まず最初に表紙が可愛い!わたなべ先生独特のピンクの背景&リボン・髪色のグレーとベージュが活かされた、まさに『まさこ先生ワールド』のイラストです。
実は『花の館』は今回初めて読んだのですが、環境や状況を鑑みる大人の分別と、それをもどかしく思いなんとか解決出来ないかと奮闘する子供の頑張りとのバランスが絶妙な作品です。
それと、既婚(及びある一定の年齢以上)の女性が必ずまとめ髪にしていたり年齢なりのファッションをする事も見どころです。
ファッションは全部可愛くてたまらんのですが、特に生花店の細いストライプの上着とタイトスカート・頭巾のユニフォームが甘すぎず固すぎずですごい可愛い!!

わたなべまさこ名作セレクション~花と洋館とファッションと~』


『総特集 わたなべまさこ 90歳、今なお愛を描く』は語りおろしのロングインタビュー(2万4千字!!)とイラストを中心に、作品の解説や有名作家さんの寄稿、単行本未収録作品『花の精チュチュ』が収録されています。
……もうね、ご本人がすごいお綺麗!インタビューの語り口もとってもお上品!
「作家さん本人と作品は別」と言う事もままあることだとはあると思うのですが、わたなべ先生は「作家さん本人がこれだけお洒落だから作品内にも反映される」というのを体現されていると思います。
時代や作品によって若干タッチが違う事があるのですが、やっぱり『ガラスの城』のキャラクター造形やタッチが好きなのですが、『さくら子すみれ子』のちょっとポップな感じや、リボンやお花・小さい動物が添えられた赤ちゃんのイラストも可愛いと思います。
インタビューを読んで「あ、やっぱり」と再確認したのは、『聖ロザリンド』がウィリアム・マーチの映画『悪い種子』をインスパイアしたものだということ、「淡い色合いを印刷で出すのが難しく印刷所泣かせだった」ということ。他にも色々見所が沢山あって盛りだくさんな内容になってます。

世間の流れやコミック業界の移り変わりにあっても今なお現役でいらっしゃるのは、先生ご本人が「ずっとマンガを描く事がとっても好き」という事とたゆまぬご努力に加えて、なんだかんだ言っても家族の協力や理解がないと女性は仕事を続けられない・続けにくいのが現実なので、ご主人が「女性でも職業を持っている事が当然」という考えをお持ちだった事もあったと思います。

『総特集 わたなべまさこ 90歳、今なお愛を描く』


2冊まとめて4,000円と少し高額ですが、買って満足です。
現在は絵本の執筆をされているようですが、こちらもとっても楽しみです。

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